2011-01-01から1年間の記事一覧

リレー05

遅れて申し訳ない。 今更だが01で「裸電球」がどうのとか描写してるが、「松明」がどうのこうのに脳内変換よろ。電球とかファンタジーじゃねえ。 - 悲鳴。轟音。火災の音。阿鼻叫喚の中、立ちつくす。体中に付いた血は、魔物に襲われた時に追った傷から溢れ…

リレー03

えらく時間がかかり申し訳なかったが、リレーNo.03始めるザンス。 - 光の先はコロシアムだった。観客席は円形に広がっており、無数の歓声が降りかかってくる。三千といる観客は全て人間ではなかった。角が生えている者、翼を生やした者、蛇のような胴体の者…

リレー01

リレー小説。タイトル未定。 参加者はkitsunoka、俺、以上。 では、先手行きます。 - 目が覚めた時、そこに見えたのは薄汚れた天井とその隅に作られた蜘蛛の巣だった。起き上がるとそこが狭い独房であることに気付く。 「痛っ」 腕に痛みを感じる。あの時の…

大泥棒と水の姫君(仮)第二章05a

更新頻度が下がってきたので更新。第二章開幕。第二章のプロットはいまいち完成してないけれど見切り発進。それに加えて書き溜めも無いけれど。 第二章 その後は、特に問題無く下水道を進むことができた。怪我したミリアの右腕には、クロウの取り出した包帯…

大泥棒と水の姫君(仮)第一章04c

これにて第一章終了。しかし先は長い。 「これが最後の曲がり角だな」 クロウが言う。しかしミリアは安心していなかった。角を曲がったら、あの魔物がいる可能性もある。その可能性を考慮できないほどミリアは愚かではなかった。だから道の先から聞こえてく…

大泥棒と水の姫君(仮)第一章04b

久々に更新。現実逃避である。「もう行くんですかっ」 ミリアが抗議の声を上げる。 「行程が大幅に遅れてるからな。遅くなればなるほど見つかる可能性は増える」 「あのモンスターはどうするんですか?」 クロウは押し黙った。あれを倒す方法はあるが、その…

TRPG的シナリオ創作方法論

今日はもう一つ書いてみよう。*TRPG的シナリオ創作方法論 TRPGのシナリオは、半分小説のプロットみたいなものである。しかしそれはプレイヤーの動きの想定、つまり多くの可能性を考えるという点で、プロットと違ってくる。普通小説のプロットなら、主人公の…

面白い小説の書き方(基本編)

たまにはブログ的なことを書こう。小説の方はもうちょっとストックを溜めてから。*面白い小説の書き方(基本編) たぶんこうすれば面白くなるという妄想論。根拠は特にない。一般論的なので、いわゆる天才型には当てはまらない。あと、ストーリー小説を想定…

大泥棒と水の姫君(仮)第一章04a

しばらく用事で更新無しの予定。「風よ、我が敵を切り裂け」 クロウは素早く呪文を唱え、自身の魔力で風を発生させる。そしてその風を圧縮し、風の刃として迫り来る魔物に放った。 風の刃は魔物の体の一部を切り裂いたが、その進行は止まらない。それどころ…

大泥棒と水の姫君(仮)第一章03c

ここ二日くらいまともに書いてなかったから、書き溜めが無くなったでごわす。だが大丈夫だ、問題無い。なければ書けばいいのだ。 「ここだな」 町の裏路地の一角。誰も寄りつかない袋小路の先にその入り口はあった。鼻が曲がるような異臭がする。クロウはそ…

大泥棒と水の姫君(仮)第一章03b

「まったく、手間のかかる姫だ」 風は的確に男だけを吹き飛ばし、ミリアはその場で尻餅をついた。そして驚きと嬉しさの混じった表情でクロウを見る。 「さっさと片づけるぞ」 クロウは男たちの方に向けて右手を突き出し詠唱を始める。 「くそっ、仲間か!」 …

大泥棒と水の姫君(仮)第一章03a

本作初の戦闘シーン。魔法とかの説明がやっとできる。ただしあんまり本格的には説明できないのであった。(テンポの問題で) そろそろ直したい部分とか増補したい部分が増えてきた。どのタイミングでやるべきか。 長屋の通りを抜け、裏通りを二人は駆けてい…

大泥棒と水の姫君(仮)第一章02c

ミリアは14歳、クロウが16歳の設定。クロウは生まれ育ちや過去の関係で少し上に見えればいいなあ、という感じ。ミリアは年相応に見えるのかしら。見えないとしても、箱入りだから仕方ないで片づけるつもり。 ミリアが目を覚ますと、肩に毛布が掛けられていた…

大泥棒と水の姫君(仮)第一章02b

水の国の城下町を出るまでが第一章の予定なのだが、あと倍くらいはありそうな勢い。道は長い。「算定が終わりましたよ」 ジョンがクロウに声をかける。クロウの持ち込んだ品の合計は、普通の家が数軒くらい建つような値段になった。流石にミリアも目を丸くし…

大泥棒と水の姫君(仮)第一章02a

この小説は基本的にミリア主体の三人称視点で、ちょいちょいクロウ主体になる感じで進ませているが、どうだろう。三人称であっても、視点をあまりブレさせると感情移入がしにくくなってしまうための措置だが。ちなみに視点の主体が移動するところでは一行空…

大泥棒と水の姫君(仮)第一章01c

クロウは長屋の町並みを進み、その中の一つの家を目指す。クロウの言う商人は、そこにいる。 「どうしてこんなところで商売をしているんでしょうか」 「そりゃ盗品を売買してるんだから、当然だろ。上手く隠れて商売しないと、すぐに官憲にしょっぴかれる」 …

大泥棒と水の姫君(仮)第一章01b

比喩表現を使う時に悩む。下の文章で「シンデレラみたいですね」って台詞を入れようと思ったが、常識的に考えてシンデレラは存在しない。似たようなおとぎ話は存在するかもしれないが、それを説明するのに文章を割いても仕方がない。 一番悩むのは動物とか。…

シェアワールド設定資料

シェアワールドの設定資料。どんどん設定が生えます。多分。あとわりと適当。 ◎浮遊大陸→下界の上を浮遊する大陸。千年くらい前に下界から魔物を隔離するために空へ放り出された。ユグドラシルの部分は下界の第一管理区に対応しており、その他の陸地は浮遊し…

大泥棒と水の姫君(仮)第一章01a

意外と使いやすいんじゃね? タイトルの01aは俺用区分。第一章 グライダーから見えるのは水の国で最大の都市。新月の闇の中でも、城下町の灯火は爛々と輝いていた。石畳で舗装された大通りには、日付が変わったというのにも関わらず、ちらほら人が行き交って…

大泥棒と水の姫君(仮)序章

どっちが使いやすいか試してみるテスト。序章 クロウは止まることなく城の中を走り抜けた。その身のこなしの軽さ、そして速さが、彼が”疾風”と呼ばれる由縁である。肩に担いだ盗んだ宝物はかなりの重さが伺えたが、そのスピードは衰えることを知らない。 城…