面白い小説の書き方(基本編)

たまにはブログ的なことを書こう。小説の方はもうちょっとストックを溜めてから。

*面白い小説の書き方(基本編)

 たぶんこうすれば面白くなるという妄想論。根拠は特にない。一般論的なので、いわゆる天才型には当てはまらない。あと、ストーリー小説を想定。芸術性を重視するような文学作品は範疇外。

1.出だしにインパク
 当たり前のことだが、面白くなかったら小説はそもそも読まれない。なのでまず最初にインパクトのある場面を持ってくる。興味を惹くような。ビジュアルが容易に想像できると良いかもしれない。
 逆に動きのない説明文的文章は基本的にNG。例えば、長々と世界観を説明するようなの。そういうのは、それが期待されるような状況でもなければやらない方がいい。例えば、大作戦記物とすでに宣伝されているとか、ゲームのオープニングとか。まあ、普通は無いのでやらない方がいいということだ。最初から説明文を延々と読むのは、意外とつらい。初心者にありがちなミスである。

2.盛り上がりを意識する
 盛り上がりに欠ける小説は、やはり面白くない。起承転結とよく言われるが、正直盛り上がらせることをちゃんと考えていてそれが達成できれば、起承転結構造になっている。
 ただし、意識していても実際に盛り上がらせるのは難しい。いや、盛り上がらせることができても、その程度がなかなか高くならないのだ。だからストーリーライターが悩むのだが。ここは発想しかない。
 とにかく、意識するとしないのでは大違いである。ただ漫然と書いているだけでは、つまらない文章になりがちである。

3.感情移入させる
 小説の媒体としての利点は、他の媒体に比べ、感情描写を多く書けるという点である。漫画のように絵など他の部分で魅せられない分、これには注意しなければならない。
 どんな物語であっても、主人公が赤の他人に感じられては、その苦悩や葛藤、感動を感じることはできない。これは物語の盛り上がりとも深く関係する。故に感情移入は大事なのだ。
 どうやってこれを達成するかは、別の機会に譲りたい。たぶん、これについては議論の余地が多いだろうし。

4.読者に優しく
 どんなに面白い文章でも、理解されなければそれは支持を受けない。たとえばピカソゲルニカでも、普通の子供から支持はなかなか得られないだろう。もし多くの支持を受けたいのであれば、読者に優しい小説を書くべきである。
 読者は、当然だが、文章に書かれていること以外は受け取れない。それどころか、文章が複雑になれば受け取れる確率が減っていく。それに、無意識にセンテンスや単語を読み飛ばすこともあり得る。読者は作者が思う以上にバカなのだ(言葉が悪いが)。
 読者にはそれぞれの読むスタンスがある。真剣に一字一句読む人もいれば、漫画を斜め読みするような感覚の人もいる。もし多くの人に楽しんでもらいたいのならば、できるだけ作者の方が読者に歩み寄らなければならない。表現が複雑になりすぎていないか気をつけるとか、重要なワードを何度も記述するようにするとか。
 これは個人的に結構大事だと思う。何を書くにせよ、まず読んで理解してもらうことが大切だろう。十人に一人分かってくれればいいという想定では、百人に一人も分かってくれない。


とりあえず、こんな感じか?
意見などあればどうぞ。
次書くとすれば、表現編か。