2011-04-30から1日間の記事一覧

大泥棒と水の姫君(仮)第一章03b

「まったく、手間のかかる姫だ」 風は的確に男だけを吹き飛ばし、ミリアはその場で尻餅をついた。そして驚きと嬉しさの混じった表情でクロウを見る。 「さっさと片づけるぞ」 クロウは男たちの方に向けて右手を突き出し詠唱を始める。 「くそっ、仲間か!」 …